いつもみかんせい
きまぐれにつづる日々の記録。主に映画の紹介。あとは旅行の記録とか、とか、とか。。。
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きまぐれみかん。

Author:きまぐれみかん。
横浜在住の無類の映画好き。
フランス映画と社会派映画をこよなく愛すが、経験値は不足気味。
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CATSが日本で驚異的なロングランを続けているのはなぜなのか?
※2009年現在で26年、公演回数は7000回を超える
これまでのエントリーで、
わたしがどんだけCATSにのめり込んでしまったかご理解いただけたとは思いますが、
それは一体なぜなのか?

ちょっとその秘密を解き明かしてみたくなったのでつらつらと書いていこうと思います。
かなりな長文ですので、「それでもいいよ」というかたはゆっくりしていってください(笑)


CATSにはいくつもの特徴があります。
まずはそれらをリストアップしてみましょう。

1.仮設シアターでの公演
2.全身タイツのような衝撃的な衣装
3.登場するのが猫しかいない
4.バレエ要素の高さ
5.廃れない音楽
6.飽きのこないストーリー

以下、それぞれの項目について考察していきます.


1.仮設シアターでの公演

CATSは初回公演から仮設シアターでの公演を続けています。
その最大の理由は、当時、長期的に劇場を借りるということが難しかったからと説明されています。
これはかなりな賭けだったんだろうなと思います。
現在でも同様に仮設ステージで上演をしている作品がないことを考えれば、
それは別に昔は…というわけではないことが容易に想像がつきます。
※そういえばZEDというのがありましたねぇ~ あれはどうなんだろ?
※同じようにブルーマンとか一時的に仮設劇場で…というのはありますね。そういえば。

しかし、それで得られるメリットというものは計り知れないと思います。
回転する客席だったり、円形の劇場、客席の装飾などなど・・・
まさにCATSのためだけに作られたシアターであり、
それを最大限に生かした演出を行っていけることに意味があります。
おそらく、ロビーから客席への扉をくぐった瞬間の感動は、
CATSを見たことがある人ならわかってくれると思います。
まさにそれがCATSのすごさの一番はじめの部分なんだと思います。

また、現在の横浜のキャノン・キャッツ・シアターではあまり感じることはできないのですが、
15年前に見に行った品川のキャッツ・シアターは、
駅からシアターまでの道のりが異常に楽しかった。
それは、駅から出た途端に何もない荒れ野原のむこうに黒いキャッツ・シアターが見えて、
どんどん近づいてくるというわくわく感がハンパなかったからでした。
そういった劇の内容だけではない演出がさらにCATSの魅力を存分に引き出しているのだと思います。

また、CATSでは客席内を猫が縦横無尽に行き来するのですが、
この演出も独自のシアターだからこそと思います。
おそらく、普通に劇場を借りて上映することも可能なのでしょうが、
魅力が半減してしまうであろうことは想像に難くありません。

また、シアターも常に進化を遂げています。
五反田ではあった2階席が横浜ではなくなっていたり、
きっといろいろな変更点があるのだと思います。
(見に行った事ないから実際はよくわからない
常に進化していくステージもまた魅力の一つなのです。


2.全身タイツのような衝撃的な衣装

これはですねぇ、絶対にみんな最初は引くと思うんですよ。
わたしはバレエをやっていたので、タイツとかレオタードにそれほど抵抗はありませんが、
CATSの衣装に関しては、さらに特殊メイクのようなどぎつい顔のペイントと、
かつら・・・と言っていいのでしょうか?独特の猫ヘアー。
さらに独特の色彩と言ったら…。もう、なんていうか異次元。
「なにこれ?(笑)」
って思いますって。絶対に。
だけど、実際に見るとまったく違和感がないんですよね。
それがまたびっくりなところでもあるわけですが。

しかし、一番注目すべきは、その普遍性でしょう。
初演時の写真なども見ていますが、衣装はほとんど当時と同じままです。
※ラムタムタガーは例外ということで
どう考えても26年もの間(ロンドン公演から数えれば28年)、同じ衣装でとなれば、
今や古臭くてちょっとダサイ・・・となっていてもなんらおかしくはありません。
それがどうでしょう?そんなことはまったくないんですよね。
あまりにも奇抜という見られ方は、今も当時も同じというところが本当にすごい。

例えば、ライオンキングもかなり奇抜な衣装だと思います。
当時はすごい騒がれもしたし、トニー賞もとってましたよね。
でも、意外とライオンキングの衣装って見慣れてしまうとそう奇抜でもなくなってくる。

それってなんでだろう?

これ、すごく不思議だったんですよね。
おそらくなんですが、それは生身の体であるか否かではないかと思うのです。
ライオンキングでは、たくさんの小道具で色々な見せ方を模索しているわけですが、
CATSはそれこそむき出しです。これでもかとむき出し。
体に身につけるものといったら、それぞれの紹介時に身にまとう上着?だけ。
そういった生身の部分が最大限に活かされているんじゃないのかなぁと思うのです。
これは客席とキャストの距離が非常に近いというのもあるとは思うのですが、
キャストの息遣いや、身のこなし、ちょっとした仕草ですらすべてが見えてしまう。
そして、キャストが違うと見え方がまったく違ってくる。

これはつまりキャストの力量に多分に左右されるということで、
キャストの質を問われるというハードルの高さも伴なう諸刃の剣と思われるのですが、
結果として満足できる出演者が配役されている。
そのクオリティーの高さにこそCATS(あるいは四季)の真髄があるのかもしれません。


3.登場するのが猫しかいない

人しかいないミュージカルはあって当たり前なんですが(笑)、
これまでどれだけ動物主体の話があっただろうか、と。

誰しもがドラマやアニメの中の登場人物に自分を重ねるものです。
まったくもって共感できない登場人物たちであれば、
見てもなんら面白くありませんよね。
これは私の主観かもしれませんが、
そうやって感情移入できるキャラクターというのは、
自分とすごく似ているか、もしくはまったく違うキャラクターで、
似ているようで似ていない中途半端なキャラクターにはあまり共感できない気がします。
そう考えると、
CATSの猫たちはまったく自分と似ていないという方向でアプローチしているように思います。
まったく外見は似ていないのだけど、考えたりやっていることはなんとなく人に似ている。
・・・あれも!・・・これも!・・・それも!
そうやってすこしずつ自分を重ねていけるさじ加減。
非常にしっくりしているのかなぁ~と個人的に思っています。

まったく上記の考察とは関係ないですが、
先日、ロンドン公演の映像を見たんですが、
こっちはなんだか見ていてしっくりこなかったんですね。
音楽のアレンジや振り付けなんかも結構違うので、
その影響もかなり大きいとは思うのですが、
それはなぜなんだろうか?と考え込んでしまいました。
個人的には、「猫らしい演技」ではないのかと思っています。
ロンドン版も衣装、メイクともに同じような感じなんですが、
キャストの演技が完全に人の動きなんですね。
猫らしさというものが感じられない。
それに対して、日本版は猫らしさを表現することにかなり力を注いでいる気がします。
仕方がなく2足歩行させているという気までする始末(笑)
本家よりも魅力的に感じるリメイクなんてそうあったものではありません。
これぞ四季の底力!といったところなのでしょうか。

さて、これが猫じゃなくて犬だったら?もしくはもっと違う動物だったら?
とも考えたりするんですが、
やはり猫以外にこういった作品を作るって考えられない気がするのはなんででしょうね。
猫のほうが人間に近い自由度を持っているから?
考えてみると、なかなかに面白いかもしれません。


4.バレエ要素の高さ

バレエと言ったら、普通の人はちょっと引きますよね。
慣れ親しんでいる人なんてほんの一握りではないでしょうか?
わたしも過去に習っていたとはいえ、
プロの舞台を生で見たことは一度もないですし、
テレビなどで映像として見ることもめったにありません。
中にはバレエなんて見て何が楽しいの?という人もいるでしょう。

それがいったいどうやってこうまでも一般に受けるものに昇華されているのか?

それはつまり、
バレエだけでなく歌であったり物語であったりといった要素が、
複合的に絡んでいるためなのでしょうが、
群舞が多用されていることもかなり大きなポイントの一つだと思います。
群舞というのは迫力があって、それだけで目を楽しませてくれますからね。
ソロや少人数のパートも少なくはありませんが、
どれもそれほど長い時間ではなく、基本的にまわりにはその他の猫がいるため、
ちょっとメインのパートが飽きたなぁ~と思っても、
周りに目をむけるということができます。

そういったきめ細かな構成がまた素晴らしい。
う~ん、ほんと隙がないなぁ。。。

余談ですが、わたしはいつもマンゴジェリーとランぺルティーザのところで中だるみを感じます。
歌は結構好きなので、そこまでつまらない…というわけではないのですが、
それはいったいなぜなのか?
と考えると、やっぱり群舞がない。それに尽きると思うのです。
グリザベラのパートやインターバルに挿入される踊りにも群舞はないですが、
それはそれで違う意味合いがあるので、比べるとどうしても見劣りしてしまうんですね。
やっぱりCATSは群舞があってなんぼだ!と思ったりするわけです。
あ、これは私感なので、異論は認めます(笑)


5.廃れない音楽

音楽ってやっぱり流行り廃りがありますよね。
世の中にある多くの音楽は時代に取り残される運命にある。
それは宿命とも言えるものなのだけど、
その宿命を逃れるものも少ないが存在する。

それはオペラやクラシック、童話といった単調な音楽…
そういったものに多い気がするんですよね。
つまるところ、シンプルで印象的なメロディーのほうが頭に残るのではないかと。

そこをいくと、CATSの曲はどれも非常にシンプルな構成、
シンプルなメロディーになっている。
観劇後に思わず口ずさんでしまえるというのは、
驚異的としか言いようがないと思います。
ほとんどの曲が特定の猫と結びついているので、
覚えやすいというのも多分に影響しているのでしょう。

スキンブルシャンクス、ラムタムタガー、ミストフェリーズ、
アスパラガス、グリザベラ・・・

名前、姿、歌、ダンス。
その全てがリンクして記憶に残る。
それはまるで奇跡としかいいようがない程に完成された舞台なのだとしか思えません。
(う~ん、言い過ぎだろうか???

大人から子供までが口ずさめるCATSの音楽。
童謡のようにも聞こえますが、
よくよく考えるとオペラ、ロック、クラシックといった、
さまざまなジャンルの音楽が使われています。
歌を聞いていて単調にならないというのは素晴らしいですが、
ここまで多様性のある曲を書き上げた作曲家アンドリュー・ロイド=ウェバーのすごさは、
計り知れないものがあると思います。


6.飽きのこないストーリー

さて、ここまでだらだらと御託を並べてきましたが、
わたしが「CATSってどんな話だっけ?」という質問を友人たちにしたところ、
どれも返ってきたのは同じ答え。

友人「いろんな猫がでてきて自己紹介する話」
きま「え?それだけ?」
友人「うん、それだけ。
   ・・・。だけどすごくおもしろいんだよ!!!」

さて、この話を聞いて、「よし!わたしも見に行くか!」となる人がどれだけいるか。。。
きっとこんなやりとりの後に見に行くのをやめた人だって、
少なからずいるんじゃないだろうか?
そんなことを思ってしまうのですが、
いざわたしが同じ質問を友達にされたら・・・と考えると、
同じやりとりをしちゃうと思うんですよね。

それくらいにCATSのストーリーは単純で明快です。

これは疑う余地がない。
だけどそれがいい。
まさにこのおもしろさは絵本に通ずるものだと思うのです。

映画ですら2時間半の中に小説一冊分をまとめるのが困難と言われるのに、
舞台でそれをやるなんて途方もない話だとは思いませんか?
どうしても消化不良や物足りなさが残ってしまう。
だったら絵本+αでどうだ!?
というのがCATSなのだと思うのです。
手軽さ、エンターテイメント性、芸術性、
それらを究極にコンパクトにまとめたらこうなった、と。

絵本だからと言ってそれは安っぽいわけではないということは、
大人のみなさんにはわかってもらえると思います。
意外と深いメッセージ性が、
原稿用紙一枚分にも満たない言葉の中に詰め込まれていたりするわけです。
いわゆる行間というものでしょうか?
行間というとなんだか堅苦しいものを想像してしまいますが、
CATSでは、それが歌と踊りで華やかに彩られているのです。

そして最大の魅力はその先にあります。

あなたは同じ小説を何度読み直したことがありますか?
1回?2回?

じゃあ、お気に入りの絵本だったら?

わたしの答えはこうです。

それはもう数え切れないほど!

絵本って、なんど読んでも飽きないんですよ。
まぁ、子供の頃だからってのもあるのかもしれないですけど。
(中にはあきるものもありますけど。。。
その魅力がCATSにはある!
脅威のリピーター率を誇るのもうなずけるのです。
単純であればあるほど飽きがこない、そういうこと。

高級フレンチなんて同じものはそう何度も食べたくならないでしょ?
でもカレーは何度でも食べたくなる。
そういう違いなんです。
その手軽さというのがCATSにはあるわけです。



いやぁ、なんか通ぶっていろいろ書いてきましたが、
結局のところ、わたしはまだ3回しか見たことのないひよっこです(笑)
横浜公演中にまた見に行きたいな。
なんて、そう思ったりもするわけです。

さて、友達に倣ってわたしも四季の会に入会するか!
そんなことを思う、きまぐれみかんなのでした。

長文失礼いたしました。


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